QEDシリーズに登場する毒草の専門家 御名形史紋が主人公...ではないけど、御名形が隣人が探っている謎を解き明かすというストーリー。
QED本編に負けず劣らずの面白さで、一気に読んでしまいました。
それにしても、「天平勝宝八年(西暦756年)に、初めて正倉院に収められた時、冶葛は二十二斤 ー 約十四キログラムもあった。しかし、それ以降、百年足らずの間、業平たちの時代までにわずか約一斤半 ー 約八百八十グラムにまで減ってしまっていたという。」のは凄まじい実話ですね。冶葛というのは強力な毒で、わずか3ミリグラムで人が一人殺せるそうなので、失われた13kg強ということは...400万人以上を殺せる。
全部が使われたわけでもないだろうし、きっちり3mgずつ使われたわけでもないだろうけど、一体どれくらいの人がこの毒で暗殺されたのか...。
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