2010年12月22日水曜日

葬られた王朝 古代出雲の謎を解く / 梅原猛



書店に山積みになっている話題の書で、出雲について何か面白くて目新しことが書かれているかと期待して買ったのですが、あまりなかったです。
梅原氏が過去に説いた自説が間違いであったという認識をし、本書で改めた説を説かれているのですが、大筋は「逆説の日本史」で井沢氏が主張している説に迎合しているだけに読めました。まあこういう言い方をすると、あまりにも大雑把過ぎて梅原氏には失礼になってしまいますが、根本的なところは結局そういうことになると思います。

ただ本書が面白くないかというと、そんなことはなく、出雲を始めとして実際に現地に行かれて取材された資料は、大変価値あるものだと思います。

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