2010年12月26日日曜日
【BMW雑記帳】日本のエンジンは欧米を超えるか?
今月のル・ボランが、好例の新年企画「メルセデス VS BMW vs アウディ」を特集しています。昔はメルセデス VS BMWだった企画も、アウディを加えての御三家対決になって久しいですね。アウディも今ではすっかり高級車メーカーとして世間に認知されたということですね。アウディが日本の本格敵に輸入されるようになってから、まだ30年ちょっとしか経過してないと思いますが、その短い間にブランドイメージをメルセデスやBMWと比肩されるくらいにまで高めてきたというのは、凄いことですね。
日本のメーカーが高級ブランドを米国で展開しても、結局は豪華装備車の安売りでしかなくて、高くても顧客が喜んで買ってくれるというようになりません。日本メーカーはどうしても貧乏根性が抜けないのですよね。車に限らず。
マツダのSKYACTIVと呼ばれるエンジンが話題です。まだ実際に市販にはなっていないのですが、ガソリンでもディーゼルでも圧縮比14という、これまでの常識を覆すエンジンが近々登場予定です。
思えばかれこれ25年程前に、Motor Fan誌の連載コラムで、故兼坂氏が「ガソリンもディーゼルも効率が最もよくなるのは圧縮比15なので、そこをエンジン設計者は目指すことになる」と予言されていたことを思い出します。
日本のエンジン設計技術が、欧米に比べて劣っているとは思わないですが、コストのかけ方、つまり何を重要視するかが、日本の場合は純粋な技術以外の要素を重要視し過ぎていて(単純に言えばエンジン技術を知らない役員とか財務とか営業とかの外部からの横槍が多過ぎて)、チグハグなものになってしまうのですようね。エンジンに限らず今の日本の工業製品はそういう傾向が大きいです。
そういう外部の声を一切無視して、技術者が独断と偏見で好き勝手やったのが、NISSAN GT-Rなわけで。
BMWのMシリーズなんかも、営業とか財務なんかのいうこと聞いていたらできませんよ、あんな数でないのにブロック専用設計なんてコスト最悪なエンジン。(もちろんそれ故にエンジンの性能は最高なわけで)
でも一般ユーザーから見たら、市販されている製品のレベル=それを開発した技術者のレベルなので、いくら技術者が「日本の技術はドイツの連中なんかには負けていない」と言っても、理解して貰えません。いつになったら、米国式マネージメントで金儲けしてもそれは只の安売り競争で、安売り競争では中国や韓国に勝てない、ということに気が付くんでしょうね。まあ韓国や中国製品の品質を侮っていて、日本製なら品質が高く値段が高くても買って貰えると錯覚を、未だにしているのでしょうけど。
既に米国では、日本車と韓国車は品質評価の差がなくて、安い韓国車の方が売れているのですけどねぇ。
ま、日本の経営者は所詮は成金で、貧乏根性が子供の頃から身に染みついているから、高級品を作るのは無理なんでしょうけどさ。
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