iPodとか携帯MP3 Playerのユーザーは、世界中に何億人かいるはずで、その人達はパソコンに接続してデータをiPodやMP3 Playerに入れるので、その作法に慣れている人達は、iPhoneの様にアプリデータをパソコンから入れる方が馴染めると思います。
Androidのように、クラウドからアプリを直接ダウンロードしてくるやり方は、iPhoneのAppStoreが世に出た4年程前には、まだまだクラウドの信頼性が全くなくDRM管理ができない時代だったので、iPodのやり方をそのまま継続したことは全く正しいやり方です。
先にも書いたけど、Android Marketは有料アプリの正当な購入者かどうかのチェックは、ほんの数ヶ月前から可能になったばかりですし、しかもアプリ自身でそのチェック用のライブラリを使って、チェックしなければなりません。つまりは、クラウドでDRM管理をするというのは、まだ始まったばかりで、どれほど信頼できるものかは未知数です。そもそもクラウドに保存された個人情報や個人のデータが外部に漏れない、という保証は誰にもできませんしね。(私個人的には信じられないのだけど、GMailを企業の社内メールとして採用している会社があるのですよね。企業内の極秘事項が書かれたメールデータが、外部に流出しない保証ってどうやって取っているのでしょうか?)
AppleはMacというパソコンも製造・販売しているわけで、iPodがMP3 Player市場で確固たる地位を築いた2005年頃から「iPodを使いたいからMacを買う」若者が増加中です。最初のパソコンとして「iPodと同じAppleのパソコンだと、iPodを便利に使えそうだから」という理由で、Macを購入しているというわけ。
となれば、今年度もMacのシェアは上昇し続けている理由に「iPhoneを使いたいから、Macを買う」という人が増えていてもおかしくはないわけ。同様に「iPadを使いたいから、Macを買う」人もいるはず。
そういう新たにMacユーザーになる人達の分析を、Appleがきちんと分析しているとすれば(間違いなくしているはずですけど)、iPhoneはMacユーザーを増やすために発売されたとも考えられます。
GoogleがAndroidを作った目的は、Google検索などを携帯ユーザーにもドンドン使って貰って、広告料を稼ぐことです。実際、Android携帯発売後の僅か1年間で、Android端末からのアクセス&広告ビューにより、稼いだ広告料で、Android開発費の元は取れてしまっているのだとか。
故に、GoogleがAndroidを途中で放り出す危険性は、少なくとも次のパラダイムシフトが起こるまでは、なくなったと言えるでしょうね。
いずれにしても、Googleが広告で稼ぐために、世界中の携帯端末メーカーと通信業者はAndroid端末の開発と販売をすることになるというわけで。それに対して、携帯端末メーカーや通信業者は、本当にVisionを持ってAndroid端末の開発をしているのでしょうかね?単にiPhone一人勝ちの状況をなんとか打開したい、というだけでAndroidに乗っかっているだけの気がするが。
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