世界的デザイナー「ケン・オクヤマ」氏の著書です。
副題に『「ものづくり」から「ことづくり」へ』とあり、最終章でこれからの日本の製造メーカーはどうあるべきかを論じておられます。
内容については全く以て正論と思うのですが、残念ながら日本は正論は通じない国なのですよね。そもそも今の日本の製造メーカーの社長さん達は、製造技術を知らない財務が専門な人が多いからね。
日本特殊論が世界から云われていて、日本自身も「ガラパゴス」と自嘲することが多いですが、独自なら独自で中国や韓国が真似のできないものを目指せばいいのだけど、実際には日本が中国や韓国の真似をしようとしている。日本が高度成長期にあった昭和30〜40年代は安売り輸出で大儲けしたけど、今はもうそういう手法は通じないことが判っていながら、そこから抜け出せない。
日本の経営者の方々には、本書を読んで、少しは考えることをして貰いたいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿