2011年2月3日木曜日

未来のつくりかた Audiで学んだこと / 和田 智



最近のAudi車といえば、フロントのシングルフレームなラジエターグリルの、大口開けた顔を思い浮かべますが、そのシングルフレームをデザインしたのが、この本の著者である和田さんです。
車のデザインというと、外側の皮を描くだけ、のように思う方が多いのですが、実際にはもっと幅広いことまでを含めて描かないといけないのです。
日産からAudiに移られ、今は日本で独立デザイナーとして活躍されていますが、これからは日本社会をデザインするプロジェクトを進めていかれるそうです。
本書の冒頭で、氏がAudiに移った時に、ヴァルター・デ・シルバ氏から薫陶を受ける場面が書かれています。そして氏が得たことは「デザインとは、過去と今、そして未来をつなげること」だとか。
蓋し名言です。
デザインだけではなく、全ての物作りや事造りに共通する言葉ではないでしょうか。

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