2011年10月1日土曜日

【NEX-5N】MayerのDomiron F2/50mmを付けてみる

Mayerというと東独PENTACON公社の中では、高級品のCarl Zeiss、普及品のMayerというような位置付けに置かれていて、西独Carl Zeiss社との裁判でCarl Zeissの商標をPETACON公社も使えるようになると、Mayer製のレンズまでCarl Ziess Jena名義にしてしまったというくらい、人気のないブランドです。
戦前はCarl Zeissと同等の高性能レンズを作っていたみたいですが、戦後は普及品ばかり作らされていたせいか、あまり性能のいいレンズは開発できなかったようです。
そのMayerのレンズの中にも何本かはいいのがあって、このDomironはその内の1つです。
私的には、Mayerの中でも一番の味があるレンズだと気に入っています。
開放F値がF2と押さえていることが、いい味になっている理由なのかも。
最短が34cmと、かなり寄れます。かといってマクロというわけでもないです。
(MayerにはOreston F1.8/50mmという標準レンズがありますが、こちらは最短33cmと更に寄れます。Mayerの場合はこれくらいが標準的だったのかも)
シャープなわけではないですが、しっかりとした立体感が出るレンズです。
Mayerのレンズって、あまり立体感が出ないものが多いのですが、その中でこいつは珍しくしっかりとした立体感が出てくれ、ちょっとCarl Zeissっぽい映りをしてくれるのです。

定点観測。光点の形が独特なものです。ピント位置でもシャープさはあまりありません。


もうちょっと寄った作例。光点の形が珍しい感じになるのがよく判ると思います。


JPEG出力を、Photoshopで色空間変換とリサイズのみ行っています。
アンシャープマスクはわざとかけていません。

Domironの作例はこちら

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