2012年1月4日水曜日

ここまでわかった!古代豪族のルーツと末裔たち



古代豪族、具体的にいうと「蘇我氏」「物部氏」など歴史の教科書に登場する氏族についての解説書です。
目新しい話が読めるかなと思って買ってみましたが、特に「おお!これは!」というのは見当たらず。
基本的に記紀の記述や、古代から平安辺りの朝廷の文書を調べて判ったことが書かれているのですが、なかなか画期的な発見というのは出て来ないですね。

ちょっと目新しいなと思ったのが、天智天皇が皇太子時代に百済王家の王子、豊璋が日本に住んでいたのですが、その弟の善光という人も一緒に来日していたのだとか。
その他にも、半島や大陸から数々の氏族が日本に来ており、古代に半島や大陸と日本を行き来するのは、そう大したことではないとしか思えない記述が散見されるのです。
その後の時代の遣唐使は海難事故が多く、ましてやそれよりも古い時代は更に渡海することが難しい、という思い込みが歴史学者の方々の間にはあるように思えるのですが、どうなのでしょうか?

聖徳太子についても、記紀を作成するときに聖人を創り上げることで、日本は昔から律令国家であったということをでっち上げた、する説が書かれています。
これもちょっと面白いなと思ったのですが、ページが限られているため詳しい説明があまりなく、ちょっと残念。

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