2012年1月14日土曜日

悪行の聖者 聖徳太子 / 篠崎紘一



聖徳太子が何故皇位には付かず摂政のままであったのか?についての(たぶん)新説をテーマにして、聖徳太子の半生を描いたものです。
述べられている説は、十分にあり得る話だと思います。
しかしそれにしても、他に皇子は何人もいたのに、推古天皇が35年在位していた理由としては、これだけでは不十分な気がするのも事実。
単行本で続編が出ているそうなので、近い内文庫本でも続きが読めるでしょう。
それに期待。

ところで、本書では「天皇」の称号を聖徳太子が考えたことになっています。
現在の定説では、天武天皇以前には「天皇」の称号も「漢風諡号」も資料には見られないため、天武天皇即位後に作られたとしています。
まあそもそも本当に聖徳太子がいたかどうかも不明ですが、どうでしょうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿