斎藤道三は一代でのし上がったのではなく、二代掛かって美濃を征服したという説があり、本書はその二代に亘っての生涯を描いたものです。
とはいえ、親の道三と子の道三は親子であることを知らずに...というストーリーなのですが。
道三の号の意は「父は地獄道、母は人道、子は天道の三つの道に住む」ということだそうで。
分厚い文庫本三冊に渡る大作ですが、読み応えあります。
宮本氏らしい作風で、途中からちょっとドタバタしすぎか?と思うところもあったのですが、話が進んでいくとちゃんと伏線になっている手際のよさは相変わらずの巧さです。
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