2012年12月8日土曜日

サラン・故郷忘じたく候 / 荒山徹



短編集です。
豊臣秀吉による朝鮮侵略時に日本に連れてこられた人達の物語です。
当時の朝鮮は、両班と呼ばれる貴族層とそれ以外の土民層に明確で厳密な階級差別があり、土民層は両班の奴隷として扱われていて、民を売り買いするのも自由、反抗した民を殺すも自由と、日本では考えられないくらいの差別があったとか。
中国でもここまでひどい差別はなかったと思いますが...当時の朝鮮の規範は中国(唐)なので、同じようなものだったのかな?

当時の朝鮮の様子がよく判ります。
日本軍が大勢の朝鮮の工人を強制的に連れてきたということがよくいわれますが、両班に隷属するよりも、職人を遇する国に行きたいと自ら望んだ人達も多かったようです。

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