米国でCESが開催されていますが、HTC J Butterflyと同じ5inch Full-HD(1920 x 1080)のスマートフォンを、SONY、ZTE、Huaweiが出品しています。Huaweiなどは6.1inch画面のスマフォ(あくまでスマフォでタブレットではない)まで出品しています。
5年半前に、Appleが3.5inch画面のiPhoneを発表した時は、「こんなでかくて重い端末なんか持ち歩けるか!」と否定する人が多かったのですが、画面のサイズと解像度は瞬く間に増えていき、今年はスマフォでも5inch Full-HDの画面が当たり前になりそうです。
6〜7年前、携帯端末にワンセグTVが搭載されるようになったとき、ちょうどHD(1280 x 720)のビデオカメラが5万円を切る価格かつ手のひらサイズで発売されるようになり、「後5年もすればハイビジョンが携帯で観れるようになりますよ」と半ば冗談で言っていたけど、実際に720p HDは数年前から携帯端末で再生可能になり、今では1080pのFull HDも撮影&再生が可能な時代になってしまいました。
でも中身は全部QualcommのQuad Core CPUチップで、同じなんですよね。
スマフォ用のチップは、今のところ完全にQualcommの一人勝ち状態になりつつあります。
これをSamsung、Nvidiaが巻き返すかが、今年のスマフォ業界の焦点になるんじゃないかと思います。
また今年のCESでは、Full HDの4倍の解像度の4Kと呼ばれる超解像度で大画面の液晶TVが、現実的な価格を予告しながら大量に出品されています。
しかし大型画面のTVでも、まだ家庭への普及はこれからというのに、Qualcommが4Kの録画・再生が可能な携帯端末用チップを発表しました。
流石にスマフォの5inchクラスの画面で、4Kは解像度が高すぎて、実現は当面は不可能だと思いますが、10inchのタブレットなら、単純にFull-HD 5inchを4つ並べるだけなので、実現は可能ですね。コスト的にはともかくとして。
解像度が増えてくると、CPUの能力よりも、GPUの能力の方が問題になります。
スマフォ用のCPUがARMの一人勝ち状態なのに対して、GPUの方は競争が激化しています。
Qualcommは、AMDがATIを買収したときにモバイル用のAdrenoというGPUを、開発要員ごと買い取って、それを毎年改良して使っています。Android向けのチップがQualcommの一人勝ち状態なので、必然的にGPUもAdrenoが一人勝ちみたいになってますけどね。
Appleは、PowerVRというモバイル用GPUのIPを買って使っています。PowerVRは、スマフォ以前の携帯の3D GPUとしてよく使われていたのですが、最近はあまり使われなくなって来ているようです。iPhoneのパフォーマンスを見る限りでは、PowerVRのパフォーマンスも結構高いはずなのですけどね。
Nvidiaは当然ながら自社設計のGPUを使っています。
Samsungは、以前はPowerVRを使っていたのですが、ここ最近はARMが設計したMariというGPUを使っています。でもSamsungチップ搭載のGalaxyのパフォーマンスが今一なのは、このGPUのせいなのかなという気がします。他にあまり採用例がないから、driverソフトが今一なんじゃないかな。
ということで、今年のスマフォ戦線はかなりのパフォーマンス競争が激化しそうですね。
まあ、私は昨年後半に、iPhone5とButterflyを購入したので、今年は静観させて戴きますが。
でも秋にはiPad2の割賦金が満了になるので、新しいiPad Retinaを購入するとは思いますが(爆
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