2013年2月16日土曜日

【ZEISSコラム】3本のF1.4/35mm

今、私の手元にはF1.4/35mmのレンズが3本あります。
・CONTAX Distagon T* F1.4/35mm AEGのマウント改造品
・Ditagon T* F1.4/35mm ZF.2
・SIGMA F1.4/35mm DG HSM
この3本で女性を撮影して比較してみました。
全て最短開放です。



分光透過率はSIGMAとZF.2が同じくらいによく、CONTAXは時代が古いため少し劣ります。
でも作例の露出が変わらないのは、RAW現像時に色と露出を揃えるように調整しているからです。

まあこのサイズに縮小したら、全く区別は付きません。
でも撮影している時のピント合わせは、SIGMAがマニュアルでも一番楽で、次いでZF.2、最後がCONTAXになります。
でもCONTAXも、結構ピントの山がはっきりしていて、合わせやすいんですけどね。

SIGMAはボケが堅いという人がいますが、それはSIGMAのピントが合っている部分が、35mm/F1.4としては常識外れに高いMTF値を示しており、よってその前後のピントを外れた部分でも他のレンズよりもMTF値が高くなり、像が崩れないためにそう見えるのではないかと思います。
モデルの子の肌の調子がよくないので作例としてどうかと思いましたが、むしろ測定性能値のよさとポートレートでの善し悪しは別だということがよく判るかなと思います。
SIGMA Art Lineの凄さがよく判りますね。
逆にいえば、ポートレートを撮るときは、製造の時代が旧いレンズの方がモデルには喜ばれる理由も判ると思います。

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