2013年3月19日火曜日

虚空の冠 / 楡周平



楡氏の小説はほんと面白すぎます。土日の2日で一気に読んでしまった。
電子書籍を巡る話ですが、みんな判っちゃいるけど、これまでの柵があって動けないわけで。
まあそんな中、一番うまくやってるなと思うのが日経新聞ですが...でも私は日経本紙は購読してるけど、電子版の方は購入してないんですよね。
単純に電子書籍はページめくりが遅すぎて苛つくからなんですが。
(若い頃に速読の訓練やって、ページをペラペラと捲る速度で概要を認識する癖が付いているので、電子書籍のページ切替の余りの遅さに耐えられないのです)

プラットフォームを握った物が勝つのは判っているから、どこの出版社も敬遠し合い、結果独自でWebSiteを建てて...で、結局ユーザーは不便で使い辛くて普及しない。
そんな不毛な争いをしている内に、AmazonとAppleが本格的に乗り込んで来てしまいました。
とはいえ、電子書籍になったら紙の書籍より大幅に安くなるかというと、そんなこともなく、iTunesのBook Storeでまだ単行本しか出ていないのが発売になっていたので安く買えるかなと思ったら、単行本1冊を3部に小分けして販売していて、全部買ったら単行本より高くなるという罠が貼られてました。
なので買いませんでしたけどね(苦笑)

iPhone旋風でやられっぱなしのD社が起死回生を狙うとすれば、この小説通りに独自プラットフォームで電子書籍端末を販売したけどコンテンツが揃わなくて苦境に立たされている某電子機器メーカーと手を結んで、大手出版社も巻き込んでコンテンツを揃えるしかないと思うんですけどね。
まあ端末は日本のメーカーではなく、日本の領土を虎視眈々と狙っている某国製のを使って、コンテンツ販売に力を入れるようですが。

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