2013年5月19日日曜日

【くるまのおと】クルマはかくして作られる 4 レクサスLFAの設計と生産 / 福野礼一郎



読み切るのに時間が掛かってしまった。
まあ真面目に読んで、これだけ詳細な解説を真面目に理解しようとしたら時間は掛かりますわな。
トヨタというメーカーは利益重点主義の権化みたいな会社なのですが、何故か極希に利益は一切無視したクルマが登場することがあります。
レクサスLFAというのは、かの2000GT以来の本物のスーパースポーツカーで、今時こんなクルマが日本企業から登場したことは奇跡以外の何者でもないです。
(日産GT-Rなどは、性能も技術も最高のものを狙いながら、利益も確保できることをキチンと計算されているけど、LFAはどう計算しても利益は出てないはず)

中韓にやられっぱなしと言われている日本の製造業ですが、このシリーズに登場する部品メーカーの技術を見ると、これで何故日本の製造業が衰退するのかな?と不思議になってしまいます。
結局は最終的に製品にするときのプロデューサが駄目なんじゃないかなと思いますが。
日本人は昔から、戦術は得意だけど、戦略は苦手というか概念自体がないですからね。
だから目標値がはっきりしているものは完璧に作れるけど、目標自体を作ることはできない。
だから部品はいいものが作れるけど、iPhoneのような既存のものを超える製品は作れない。

LFAの技術と開発製造の真摯さが、全てのトヨタ車に現れてくれるのであれば、私はトヨタ車を買う気になれるんですが...今時バルブスプリングが破損するようなクルマを作っているメーカーのクルマは怖くて乗れないです。

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