2013年5月29日水曜日

レジェンダリー・ギタリスト 特集 トニー・アイオミ 〜崇高なるヘヴィ・ギターの権化〜



高校生の時にBlack Sabbathを知り、以来ずっと私の一番好きなアーティストがBlack Sabbathのギタリスト Tony Iommi とベーシスト "Geezer" Butlerなのです。二人の生み出す曲はどれも素晴らしい曲ばかりだからです。
ちょっと前にアイアン・マン トニー・アイオミという自伝が発刊されていたのですが、こちらは生い立ちとかが中心だったので買わずにいました。
が、このムックはインタビュー(最近のものから古いものを含めた11回分)に、機材紹介、奏法解説など、知りたかったことが満載なので、思わず買ってしまいました。ムック本としては結構高かったけどね。

Tony Iommiはギタリストですけど、やたらと弾きまくることはあまりなく、まず楽曲に一番合ったアレンジはなにか?を常に考えているように思います。
何しろ、元々ソロアルバムとして製作されたセヴンス・スターは、ギタリストのソロアルバムなのに、ロック史上最高のヴォーカル・アルバムという称号を貰っているくらいです。更に最後の2曲はギターソロがない!!ヴォーカル・メロディを重視するためギター・ソロを省いてしまうという、普通のギタリストではあり得ないことをやってしまってます。
ギター・ソロにしても非常にメロディを重視したソロを弾いていて、楽曲が必要とするメロディを重視するタイプです。
そのせいか、あまり早弾きギタリストとしては扱われませんが、高速早弾きもかなりのものなんですよね。曲が速さを必要としているときのソロは、ほんまメッチャ速いです。
またヘヴィなリフばかりが取り上げられますが、歪みのないギターサウンドでアルペジオを刻んだりしている曲も結構あります。

Black Sabbath自体、Heavyな曲ばかりではなくアコースティカルな曲も結構ありますし、初期のBlack Sabbathはかなりバリエーションに飛んだ曲が多いです。
まあそのバラエティの豊富さ故に、70年代半ば以降はアルバムはあまり売れなくなったのかも知れませんが。アルバムは全然売れないのに、米国でのLiveは常にソールドアウトだったそうで、ファンはBlack SabbathにHeavyなサウンドしか求めてなかったようです。

ギター・キッズ達には、高速早弾きなギタリストばかりをコピーせずに、Tony IommiのHeavyなリフワークとメロディアスなソロを、是非コピーして欲しいものです。

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