2013年7月26日金曜日
継体天皇と朝鮮半島の謎 / 水谷千秋
万世一系と謳う天皇家ですが、実際には何度か王朝が交替しているのではないかと思われています。
その内の一つとして考えられているのが、継体天皇です。「継体」という諡からして怪しい。「継体」というのは、「天皇の皇位を継ぐ」という意味に古代では使われていたそうです。
一応、断絶しかけた血統を繋ぎ守ったという意味で「継体」と諡されたそうなのですが...。
とうことで、私的に一番謎な天皇が天武天皇とこの継体天皇なのです。
どちらも正体不明で、正統な天皇家の血を引いているとは思われないという点で、興味深いのです。
その継体天皇の謎を解き明かしてくれるのかなと思って、本書を買ってみましたが、文献も後世の記紀くらいしかないですし、古墳からの推測しかできない時代なので、研究家の方々の間でも諸説紛糾でよく判らんままみたいです。
この頃の朝鮮半島の百済との関係についての説明は面白かったですけどね。
百済は日本に隋や唐の(つまりは当時の世界最先端の)文化文明を伝えたことから、何となく百済の方が日本よりエライみたいな感じがしますが、実際には百済の方が日本に王族を人質に差し出していて、日本の方が立場が上なんですよね。
この辺り、百済と日本はどういう関係だったのか謎なのですが、継体王朝は百済王家と非常に深い関係だったのは間違いないようです。
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