短編集です。
服部半蔵の子孫が主人公の短編が2編。
荒山氏お得意の朝鮮と日本の関係を描いた短編が2編。
服部家は2代目半蔵が無能で、伊賀忍軍を統括するのは柳生家に移管されて、服部家はお取り潰しになったことは知っていましたが、ここではその後も服部半蔵の子孫が細々と忍術を伝え続けていた設定で話が成り立っています。
2編では、3代目半蔵以降に違いがあるので、たぶん3代目以降は荒山氏の創作なのかなという気がします。
朝鮮通信使が江戸時代に来ていたことは割と有名ですが、室町時代にも来ていたことは初耳でした。
たった3回ですが、その時に日本文化を学び、それを基に現在ハングル文字と呼ばれている君民正音が作られたという話は、今の韓国/朝鮮人が読んだら憤慨ものでしょうね。
とはいえ、日本が世界で最初の小説を生み、一般大衆も女性も詩を詠み、識字率も驚異的に高く、技術文明の発達も優れていたことは間違いないことなのですけどね。
なんにしても、これまで読んだ荒山小説と同等以上に面白く楽しめました。
0 件のコメント:
コメントを投稿