2014年2月9日日曜日
電流伝送方式オーディオDCアンプ / 金田明彦
金田氏がDCアンプシリーズの発表をされてから、かれこれ40年以上が経ちました。
私が金田式DCアンプを知った時は、既に発表から5年以上が経ち、既にオーディオ界では絶大なる評価を得ておられました。
G.O.A.の頃に電池式パワーアンプとCR式ネットワークフィルタを自作して、ALTECのホーンシステムで鳴らしたりしていたりもしました。
その後は自室で音を出す環境にはなくなり、今はSTAXのイヤースピーカーですけどね。
それでも金田式DCアンプの革新性には常に注目をしていて、今回発売になった著書は、電流伝送方式オーディオDCアンプの数々を2冊に分けて解説されています。
電流伝送はごく一部の工業用測定器には使われることがあったのですが、一般的には電圧伝送が普及していて、電流伝送という方式自体が世の中の電子回路設計者の頭の中から消し去られてしまっているくらいマイナーな存在になっています。
今回はそこから見直して、各アンプ間の伝達を全て電流伝送にしてしまわれています。
まだこれでどのような音になるのかは、私は聴いていませんので、効果の程は判りませんが、DAコンバータとヘッドフォンアンプは作ってみたいなという思いがあります。
STAXのイヤースピーカーはアンプが特殊なので、もし金田式をやるとなるとヘッドフォンはSONYかAKGのダイナミック型になってしまいますが、果たしてどちらの方がリアリティ感の強い再生音を聴かせてくれるのか非常に興味があるところです。
またDCマイクという録音側も、金田式は有名なのですが、昔はマイク本体が非常に高価な静電式のものが指定されており、一介のサラリーマンがおいそれと手を出せるものではありませんでした。
当時は録音機も市販のカセットテープレコーダのモーター制御も入れ替えて自作しなければならないということもあって、非常に敷居が高かったのです。
それが現在では、1個200円のエレクトレット型のマイクユニットになり、ADコンバータだけ作れば、録音機そのものは市販のデジタルレコーダでよいという、非常に簡易なものになっています、
これは是非挑戦したくなりますよね。
なかなか週末の休みの日や、早めに帰宅した平日の夜に、半田ごてを握る気力も湧かない日々なのですが、G.O.A.方式のアンプを必死に作っていた頃に戻ってみたいという気を興させてくれる本です。
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