2014年4月6日日曜日

アップルvs.グーグル: どちらが世界を支配するのか / フレッド ボーゲルスタイン



本書ではiPhoneとAndroidの抗争の歴史について語っています。
著者はIT雑誌(および Web Magazine)として有名なWiredの記者で、長年におよぶAppleとGoogleの取材やインタビューを基に書かれています。
iPhoneが登場した頃は蜜月状態にあったAppleとGoogleが、仲違いするようになったのはどういう経緯でそうなったのか。

iPhoneが登場したときに、iPhoneという革命の意味を判っていた人が一体どのくらいいたか。
正直私も100%理解できていたわけではないですが、ほとんどの人は「タッチパネルで操作する携帯電話」という認識しかできていなくて、「どこでもインターネットに接続するのに携帯回線が必要なだけで、携帯電話はおまけに過ぎない」と周りの人達にいくら説明しても理解して貰えなかった覚えがあります。
日常的にインターネットにPCを常時接続して、インターネット・サービス各種を使っている人達でさえ、携帯端末でいつでもどこでもインターネット・サービスを利用できることの意味が判ってなかったんですよね。

たぶんGoogleとAppleの首脳部の極一握りの人達だけが理解していたんだと思います。
Jobs氏が生前Samsungに対して異常ともいえるくらいの特許訴訟を仕掛け、現在も継続してAppleが訴訟を続けているのも、単にアイデアを盗まれたからというだけではない気がします。
Googleの戦略とAppleの戦略は全く異なりますが、ゴールとしているところは同じで、以前はお互いの戦略が補間し合っていたのが、現在では戦略自体が重なってきてお互いの利益を喰い合うことになってしまったと。
どちらが勝つことになるか。
今はまだまだ結論が出ていませんが、後何年後かには世界はどちらかに支配されていることになるやも知れません。

ちなみに私はiOSとAndroidを比べた場合、iOSの方が使いやすくて好きです。
日本以外ではAndroidが有利ですが、単純に日本以外ではAndroid端末の方が安いというのが理由でしょうね。
AndroidもVersionが上がる度によくはなってきていますが、端末メーカーがアップデートするまでに時間が掛かる上に、ユーザーが購入した端末のAndroid versionをUpdateするには端末を買い換えるしかないという状況は、後10年は経たないと変わらないと思いますので。

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