2014年5月22日木曜日

死なないやつら 極限から考える「生命とはなにか」 / 長沼毅



極限環境でも生きられる生命体(ほとんどが細菌や古細菌の類いですが)から、地球における生命の誕生を考え、更にはそもそも生命とは何かを問うた一書です。
でも登場する生命体の耐環境性能が凄すぎて、そちらの方に興味が行ってしまい、「生命とはなにか」という高尚なテーマは吹っ飛んでしまった感もありますが。
本書でチューブワームという、深海で何も食べずに、体内に共生している硫黄酸化細菌の生成する栄養素だけで生きている(ために消化器官すらない)生命体が出てくるのですが、こういう風に進化するのが生命に取って一番幸せなんじゃないのかと思ってしまいました。
高い知能を得た代わりに、他の生命体の身体を栄養素として日に何度も補給をしなきゃならない人類は、幸せな存在だとは思えなくて。

0 件のコメント:

コメントを投稿