超大作です。その分厚さに圧倒されます。
なのに1週間ほどで読み切ってしまいました。
荒山ワールド全開で、無茶苦茶な筋書きとストーリー展開ですが、そこが面白いところでもあります。
秦が建国された頃から、漢の前期に掛けての100年くらいの話ですが、その頃の大陸の事情も色々と書かれていて、その点でも興味深かったです。
何となく秦帝国は数百年くらい続いたような感覚でいたのですが、20年保たなかったんですよね。
始皇帝が行った数々の業績は、あっさりと崩壊してしまってます。
後を継いだのが無能だったのか、始皇帝が偉大すぎたのか。
文明という毒の麻薬性がテーマになっています。
便利さと共に様々なものを失っていく様を描いているわけですが、文明は非文明社会を浸食していく性質があって、文明の牙からは逃れられないと。
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