2014年9月24日水曜日

狂暴国家 中国の正体 / 楊海英



著者は南モンゴル(現在の中華人民共和国の内モンゴル自治区)に生まれ育った方で、現在は静岡大学の教授をされています。
ちょうどこれを読み終えた直後に、ウイグル族の学者に国家分裂罪で無期懲役というニュースが入ってきたのですが、本書で予言された通りのことが起きているようです。
ここのところ、新疆ウイグル地区でのテロ活動が報道されていますが、そもそもあの辺りはトルコ系(古くはペルシャ系)の人々が住んでいた地域で、本来であればイスラム系の独立国家であるべき場所です。
戦直後に地下資源に恵まれていることが判明し、戦後のどさくさ紛れに共産党政府が解放軍を送り込んで、力尽くで奪い取ったわけです。
チベットにしても同様で、古来からの独立国であるチベットも解放軍が攻め込み無理矢理共産党政権下に組み入れているのです。
当然現地の人達の反発はあり、チベットの亡命政府や新疆ウイグル地区のテロに関しての報道が日々されますが、同様のことが内モンゴルやネパールでも起こっているはずなのに何も聞かないなと不思議に思っていたら...とっくの昔に虐殺を完了して、僅かに残った少数民族の人達は完全に支配下に置かれ、反発することすらできないのだとか。

色々と説はあるようですが、共産党政府発表の資料だけでも、内モンゴル地区のモンゴル人30万人以上を処刑という名の虐殺を行っているそうです。
実際にはそれの3倍以上の100万人以上が惨殺されたり、リンチが元で死亡していると推測されています。
こういう大虐殺は中国古来の文化としかいいようがないですが、現代においても自称漢民族の人達は、中国文化を忠実に守って今この瞬間も新疆ウイグル地区のイスラム教徒やチベットの仏教徒を惨殺し続けているわけですね。
共産党政府が樹立して以来、共産党政府は自国民を推定で数百万人も惨殺し続けているわけで。
戦争で相手国兵士を殺しているわけでもなく、自国の国民を漢民族ではないからという理由で惨殺し続けていると。
否、実際には漢民族もかなり大勢政府の残虐の対象になっていますけどね。

そういう共産党政府に謙って諂う日本人の人達も、筆者は糾弾しています。
私も大嫌いですけどね、共産党被れして社会主義国家がいいなら、さっさと中国なり朝鮮なりに行ってくれればいいのに。

イスラム国への空爆が始まりましたが、同じイスラム教徒ということで、イスラム国は新疆ウイグル地区へ荷担している節があるそうです。
イスラム国のようなテロリストが武器をどこから調達しているかというと、一番は中国共産党政府からなんですよね。
その武器が新疆ウイグル地区へ流れて、共産党政府を攻撃するために使われることに...近い内になるかも知れません。

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