船乗りの物語です。
日本は海で囲まれた海洋国なのに、最近では相対的に人件費が高いため、水産業や海運業に携わる人達を賃金の安い国の人達に替えていく傾向にあります。
でも日本の生活は海運に頼っているわけですし、食生活も漁業に高く依存しています。
船乗りを育てるのは、非常に時間が掛かります。
単に賃金の安さだけで、日本人の船乗りを育成することを止めてしまったら、将来的にどうなってしまうのか。
日本の政府はそういうことは全く気が付いていないでしょうけどね。
それはさておき、本小説のテーマは実はそういうところにあるのではなく、親父の背中を見て男は育つ、というのがテーマのようです。
タイトルとそれがどう結び付くかは、最後の最後で出て来ます。
私はあまり父の背中はみてないので、何とも複雑な思いをしつつ、巻末の部分を読んでいました。
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