冒頭で主人公の立場が出て来たときに、舞台の時代の頃の父親の境遇にそっくりなので、ドキッとしてしまいました。
もっとも父は主人公程の野心も度胸もない人なので、中身は全然違いましたけどね。
バブル前からバブル後にかけての、実際にあった事件を題材にした小説です。
如何に当時の人達が狂乱していたかを物語っていますね。
とはいえ、バブルが本当に悪だったのか?というと、なんとも云えない部分もあるんですよね。
少なくとも民間の好調な成長を潰しに掛かった(消費税導入と公定歩合引き上げ)のは、どう考えてもやり過ぎで、お陰で今に至っても日本経済はあの時の痛手が癒えず、かつトラウマになり、日本経済は縮小傾向から回復できていません。
NISAとかで国内のお金の回りをよくしようという、姑息な手は小出しに打ってはいるようですが、日本経済が不況の方が官僚にとっては都合がよいことばかりなので、本気で経済の活性化を図っているわけでもないんでしょうね。
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