日本メーカーは、燃費を稼ぐためにCVTの採用に積極的です。
でもCVTに一生懸命なのは日本だけで、欧州はダブル・クラッチ自動変速ミッションや自動変速ミッションに投資し、大パワー車では多段トルコンATに投資しています。
米国はトルコンATですね。
CVTは原理的には燃費稼ぎにはいいのですが、実際の構造的には伝達効率がよくなくて、思ったよりも燃費が稼げないのが実際です。
マツダはCVTからトルコンATに戻りましたが、AT製造の専業メーカーから購入するのではなく、自社開発自社生産しています。
MTも同じく自社開発の自社生産みたいですが、いずれにせよ、今時変速機を自社生産しているメーカーはほとんどありません。
コスト的に不利だからです。
そのコスト的に不利なことをしても、メーカーとしての理想に近づけるために、わざわざ内製をしていると。
シートにもコストが掛かっています。
日本メーカーはシートにはあまりコストを掛けないのですが、今のマツダはシートにかなりのコストを掛けています。
形状もさることながら、シートウレタンに低反発タイプの高振動吸収のものを使っているそうで、体圧の掛かり方を最適化して長距離でも疲れないものに仕上がっています。
こういうのは、ディーラーでの極短時間の試乗では判りにくいですし、カタログの謳い文句としても地味で売りにならないので、コストを掛けないのです。
でも実際にユーザーになって、乗り続けるとシートの出来の違いは分かってきます。
国産車から輸入車に乗り換える人が、増えているのも、ここら辺りが大きい理由の一つだと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿