2015年7月15日水曜日

【くるまのおと】笑顔になれるクルマを作ることなんです

池田直渡「週刊モータージャーナル」:「常識が通じない」マツダの世界戦略

マツダの目標は何かと問うと、題記の答えが返ってくるそうな。
こんな抽象的な目標では、何が笑顔になれるかの定義ができず、定量化ができず、数値目標が立てられず、メーカーとして開発目標が立たないからやれない、ということになるのですが、今のマツダは真面目にこれに取り組んでいるんだそうです。
その「笑顔になれるクルマ」のために、コンカレント生産技術を極め、SkyActiveという基本に立ち返った地道な改良を行い、魂動デザインのコンセプトを固めると。

実際、私が購入したDemioは、笑顔になれるクルマでした。
前のBMW 318tiもそうでしたが、運転していて楽しいだけではなく、同乗者にも快適で笑顔をもたらしてくれています。
これからもこういうクルマを造り続けて欲しい物です。

とはいえ、「マツダは小さい会社です。2%の人に満足してもらえるクルマを作り続けられるように、理想を追求していきます」と、自社の規模を認識して徒に量を狙わない戦略を取っています。
バブル期の頃に銀行から派遣された経営者が、量を拡大する方向に走って、車種をやたらと増やし、ディーラーを5チャネルに拡大し、結果大やけどをした経験から、こういう戦略に行き着いたんだと思います。
まあ、メーカーが財務屋やコンサルタントという連中の言いなりになるとろくなことがないってことっすな。

0 件のコメント:

コメントを投稿