2015年7月8日水曜日

分子レベルで見た触媒の働き 反応はなぜ速く進むのか / 松本吉泰



触媒とはまか不思議なもので、何故化学反応が促進されるのか、謎なのです。
本書では金属触媒の働きを分子単位で調査研究された成果を披露されています。
非常に細かく解説されているのですが、詳しく綿密に書かれているのですが、詳し過ぎて理解できませんでした(泣

それでもなんとか理解できたのは、金属は結晶内部では強い共有結合をしていて安定ですが、表面では共有結合相手がいないため不安定な状態で、そのため空気中の分子を惹きつけやすくなっているということらしい。
で、その不安定な表面では、表面に近づいてきた気体分子と金属分子が反応して電子の受け渡しとかをして、気体分子がイオン化したり再結合したりする。
気体分子が反応してもトータルで見ると差し引きゼロになって、触媒金属は何も変化しないようにみえる。

まあ取り敢えず触媒が変化しないように見えるのは、巨視的な視点からであって、分子レベルでは反応をしているらしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿