日本刀についてというよりも、刀匠が語る日本刀という方が正解でしょうね。
日本刀の作刀技術は鎌倉時代に完成域に達しており、室町時代はそれを継承するだけで、江戸時代には実用性はなくなり美術性の追求になってくる。
ここで登場される刀匠は、師から伝承された技術は「たぶん江戸時代のもの」で、なんとか鎌倉時代の技術を再現しようと試み、それに成功された方だそうです。
答えは実用性にあるそうで、実際に使えるかどうか(つまり人を切る)は試したことないけど、実用になることを考えて作刀することに鍵があったそうで。
たたら製鉄による玉鋼にしても、切れるけど折れない日本刀も、元の技術は大陸や半島から来たはずなのですが、同様のものは世界にありません。
保存し継承すべき技術であることは、日本人なら誰でも判っていると思いますが、文化庁の規制により一人の刀匠が作刀できる数が決められており、刀を作るだけでは生活できないのが実状です。
規制数を倍にしてくれれば生活が立つのに、という刀匠の嘆きをずいぶん前に聞いたことがあります。
政府が本気で技術を保護し、継承するつもりがあるのであれば、まずはそこから始めて貰うべきですね。
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