2015年9月18日金曜日

織田信長 433年目の真実 ー 信長脳を歴史捜査せよ! / 明智憲三郎



歴史研究の専門家(要するには大学の教授の方々)には無視か非難かされつつも、大ベストセラーになった【文庫】 本能寺の変 431年目の真実 (文芸社文庫)の続編というか、補間説明書という感じですね。
431年目の真実で、どうかなぁと思った部分が、より鮮明に説明されていて、これならあり得るかもと思われました。
桶狭間の戦いについての解析も、非常に納得の行くもので、如何に信長が冷静に敵の動きを予測し、戦局を支配していたかが判ります。
情報システムを長年ご専門にされていただけあって、論理に基づいた緻密な解析は、他の歴史家達の思い込みの強い空想とは、全く違いますね。
戦国時代の武将は古代中国の数々の兵法に精通していたけど、現代人は(歴史の専門家でも)知らない人ばかりで、戦国武将の考え方を知るには、古代中国の兵法の知識が必要というのは全くその通りですね。
現代人は、昔の人達がどういう生活をして、どういう感覚で生きていたのか、既に忘れ去っていることが多いのですが、歴史の専門家が現代の常識で過去を知ろうとするのは、ナンセンスもいいところでしょう。

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