2015年11月22日日曜日

神子上典膳 / 月村 了衛



月村氏の作品は機龍警察くらいしか読んでないのですが、その作者が時代小説を書いたらどんなのになるのか?と興味を持って買ってみました。
結論からいうと、SF作家が書いた感じはなく、まっとうな時代小説になっています。
まあ史実に基づいた部分は、小野一刀流を興した小野次郎右衛門忠明と神子上典膳の関係くらいでしょうか。
元々、神子上典膳を名乗っていたのを、小野忠明に改名する理由は余り明らかではないのですが、本小説ではその理由を納得のいくものにしてくれています。
まあ、それも多分は史実ではなく作者の作り事でしょうが、実際にあってもおかしくないと感じさせられます。

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