日本における製鉄の歴史を、ここのところ追いかけていたのですが、じゃあ他の金属はどうなんだろう?と本書を買ってみました。
2007年に発刊されたものなので、ちょっと前ですね。
この時点では、縄文・弥生期に日本列島で金銀銅の精錬をしていた痕跡はないようです。
半島や大陸から材料を輸入して、それを加工することはしていたようですが。
(銅鐸や銅鏡の鋳型が出土しているから、鋳造技術があったのは間違いないです)
探鉱や鉱石を製錬する技術は、本書でも半島からの渡来人によってもたらされたのだろう、ということになっています。
#とはいえ、じゃあ半島ではいつからそういう技術があるのかについては、特に述べられていないのですが。
なので本書のほとんどは、平安時代以降の話になります。
しかしそれにつけても、日本の精錬、加工技術というのは、凄まじかったのですね。
鉄に関しては、日本刀を始めとして、鍛造技術の凄さはよく語られますが、金銀銅の加工技術についても、日本の技術というのは凄まじいものがあったそうで。
この辺りの技術は、既に絶えてしまったのかな?
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