自身の説の裏付けを取るために、遺跡などを研究されている方々に実際に会って意見を聞き、自説の補強や裏付けとされています。
在野の歴史研究家を名乗る方は、独善的で独りよがりな説を打ち出す方が多いのですが、この方は色々な方の意見を真摯に参考にされ、キチンとした裏付けを取ることを優先されているように感じました。
過去の著書や参考にされたものは読んでないので、たぶんそれらと合わせて読むべきなのか、記紀の暦年が2倍年と4倍年を混ぜ合わせて採用されているなどの根拠が、本書には記載がなかったりするところがあります。
しかし、本書で語ろうとされている部分については、きちんとした根拠や裏付けを提示されていますし、それがない場合はそのことを明記した上で説を述べられています。
そういう意味では、結構信頼できる説を語られていると思います。
が、いかんせん、きちんとした裏付けになるべき古墳群は、宮内庁が調査をさせてくれないため、どうしても憶測に頼ることが多くなってしまいますね。
逆にそれは筆者が、きちんと真面目に真実を追究しようとするからで、その憶測をそのまま「これこそ真実だ!」と述べている他の歴史研究者とは違います。
過去の著書も読んでみようと思います。
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