2016年1月31日日曜日

タネをまく縄文人 最新科学が覆す農耕の起源 / 小畑 弘己



縄文土器に残された圧痕というタネや虫の痕跡を調べて、農業の起源を調査している研究者のレポートです。
土器にタネや虫の痕が残されているというのは、ちょっと前に読んだ書籍にも書かれていたのですが、土器に何故そんなものが?と不思議だったのですが、どうも意図的に粘土に穀物を混ぜて製作しているのだとか。
焼き物の土には田んぼの底の方の土がいい、というような話もあるので、最初の方を読んでいた時には、穀物を育てていた畑や沼地の土を使っていたせいか?と考えたのですが、それならばコクゾウムシが混じるのは不自然だし、根や葉が検出されていないのも不自然だし、量も多過ぎる感じなので、やはり意図的に混ぜているみたいですね。

日本の農耕の起源が、これまで常識とされて来たことから、かなり変わってきており、「古代日本=文化的に遅れた国、古代中国と朝鮮=文化的先進国」というのは、単なる日本人の劣等感から来る思い込みである可能性が高くなって来ています。

0 件のコメント:

コメントを投稿