2016年6月13日月曜日

【くるまのおと】クルマはかくして作られる / 福野礼一郎



全国一千万の福野礼一郎ファンの皆さん待望のシリーズ第5弾がやっと発刊されました。
連載終了後から1年経っての発刊ですが、今の日本の出版不況の中、これだけの分厚い全頁カラーの書籍が発刊されることが奇跡に近いです。
クルマを製造する技術が、実は様々な分野の製造技術が応用されていることが、本書では特に注目すべき点かと思います。
今までの4巻では、この辺りはあまり大きくは取り上げられていなかったんですけどね。
前半で取り上げられている突板の技術は、クルマの内装などは需要のホンの一部で、家具やら屋内装飾やら楽器など、一見無垢板で作られているようなものが、実は突板というものが殆どになっていますね。
エレキギターのレスポールのように、トップが曲面加工されているものでも、虎目の突板加工されているものがあり、低価格なものは殆どがそれと思った方がいいです。

塗装、シート、ガラス、タイヤなどは、私が知っていると思っていたものが、遙か昔の知識になっていて、10年はおろか5年前の知識が古びたものになってしまっており、進化の早さに驚きます。
これらなど歴史が古くて、熟れた技術と思っていましたが、そんなことはなく、まだまだ改良する余地があるというのが、一番の驚きでしたね。

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