「日本」というのは、「ひのもと」と訓読みするように、中国から見て「日の昇る場所」ということから来ているのかなと漠然と思っていたんですが、本書で著者は大陸、半島、列島の古文書を細かく調べて、その由来を解こうとされています。
結論からいうと、100%確実な結論は出ていないのですが、ほぼ確定されているようです。
この書を読むまで、迂闊にも気が付いていなかったのですが、「日本書記」には「日本」という記述が頻繁に出てくるのが、「古事記」では「日本」は出て来ないということです。
「日本書記」は対外向け(つまり大陸や半島の国家に向けたもの故に漢文で記述)に対して、「古事記」は国内向け(故に万葉仮名で記述)という説があるのですが、「日本」という国号が対外向けのもので、国内での呼称ではないとすると、辻褄は合いますね。
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