2017年1月16日月曜日

ヒュレーの海 / 黒石 迩守



第四回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作を加筆訂正した作品だそうです。
人間の精神(魂)とか現実世界の構造を、ソフトウェアの構造に比定しているのは、ちょっと違和感があるんですが、話としてはまあ面白いかなとは思います。
でも本書巻末に掲載の、コンテスト審査員各人の評を読んでも、その辺りの突っ込みが消化不足という私の感想は正しいみたいです。
書こうとしているテーマが大きすぎて消化不足が目立ってしまい、アイデア倒れの一歩手前という感じ。
面白いことは面白いので、作者の今後に期待したいです。

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