高齢者事故を防止する人間工学
マツダはFF車としてはあり得ないくらいロングノーズのデザインにして、前輪を前に出し、右ハンドルでもアクセルペダルの位置が自然な位置になるようにし、かつステアリング位置が身体の正面に来るようにしました。
このペダルオフセットをなくしたことによる効能が解説されています。
ブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故は、かれこれ30年以上前から取り沙汰されているのですが、これまで基本的なところから見直そうというメーカーはありませんでした。
踏み間違ったときに飛び出さないようにガードをする装置の追加はしていましたが、何故踏み間違うのかを考えて来なかったんですね。
マツダはペダルオフセットだけではなく、アクセルペダルをオルガン型にして、吊り下げ型を廃止しつつあります。(TOYOTAから供給を受けているハイブリッドだけは、TOYOTA方式にならざるを得ず、吊り下げ型でしたが)
この吊り下げ型のペダルは、ブレーキペダルをそのまま共用しているんじゃないかと思われるくらい似たもので、踏んだ感じもそっくりなのです。
実際、社用のTOYOTA車に乗った時に、夜明け前の真っ暗な中で手探りでエンジンを掛けたら、ブレーキのつもりでアクセルを踏んでいたことがあります。
当時のTOYOTA車はブレーキの反力がなくて、スカスカだったので、踏んだ感じでは区別もできなかったんですわ。
アクセルペダルをオルガン型にすると、こういう間違いはまず起こりません。
独逸車はみんな(だと思うけど、ひょっとしたら例外もあるかも)オルガンペダルにしているのは、たぶんこういうのが理由だと思うんですけどね。
安全安全と日本メーカーは盛んにCMで叫んでいますが、こういう基本的な部分での安全性が全く考慮されて来なかったのです。
遅ればせながら、マツダがやっと基本的なところから、真摯に安全性と云うことについて見直してくれています。
こういう部分は、なかなかユーザーには伝わりにくいですが、ユーザーも本当の安全性というものを見直す時です。
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