忍者烈伝シリーズ第3弾は、上下2巻の大作です。
舞台は忍者の郷、伊賀と甲賀です。
伊賀の東側は伊勢ですが、その伊勢の国主だった北畠家に、織田信長の二男が養子としてなって家を継ぐのですが、この辺りの詳細を記した小説とか歴史解説書を読んだことがなかったので、てっきり北畠家には跡取りがいないところへ上手く送り込んだものと思っていたのですが、全然違うようです。
跡取りになる男子がいるにも関わらず、無理矢理婿として押し込み、尚且つ一族を根絶やしにして家名を簒奪したという。
結末では、明智光秀の謀反に、その北畠家の乗っ取りが関係しているのでは?という説を披露しています。
それなりに納得できる説ではあります。
小説なので、事実とは異なる部分もあるでしょうけど、古文書からの引用が多数掲載されており、大まかな筋は史実に基づき書かれているようです。
戦国の世が如何に血生臭いものであったが、その引用に示されています。
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