軍事評論家というイメージが強かったので、日本史を語られるというのが意外でしたが、読んでみると軍事評論家としての観点から語っておられて、軍事や兵站のことを一切考えない歴史家の方々の論よりも、納得の行くことが多かったです。
ただ、最新の日本史についての知識が抜けているようで、日本史の通説部分でちょっと「ん??」と思う点はあったのも確か。
それはさておき、気象変動のデータが掲載されていまして、あまりこの観点から日本の歴史について述べられたものは少ないのですが、これを観る限りでは地球温暖化が人類の化石燃料使用による二酸化炭素増加が原因というのは、錯覚であることがよく判ります。
ま、それは置いておいて、地球に平均気温は殆どの人が思っているよりも短い周期で上下していて、それにより東日本と西日本の作物の収穫量が大きく変動し、故に東側が豊かになったり、西側が豊かになったりし、人の移動と政治の中心が東に行ったり西に行ったりすると。
現代の日本人は食料が余りある環境で生活していて、歴史的には飢饉が頻繁に起こっていたことを忘れてしまってる感じがします。
食うに困るから乱を起こし、戦を起こす。
その観点からの解説は、非常に納得のいくことばかりです。
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