2017年12月20日水曜日
人体六〇〇万年史──科学が明かす進化・健康・疾病 / ダニエル・E・リーバーマン
2年程前に単行本で出版され、この手の書籍としては異例なくらいに売り上げを上げ、この度文庫化されました。
訳者によると、この2年の間に判明した翻訳誤りなどを訂正しているそうです。
それはさておき、急激な科学技術の進歩に人類の身体が付いていけなくなり、筆者曰く「ミスマッチ病」が増えているとのこと。
人類の身体は、裸足で草原を毎日10km以上歩き回り走り回り、食べ物を探し回り掘り出し切り出し、糖分が少ない繊維質の植物をかみ砕く生活をしていたことから、あまり変わっていないそうです。
それ故、人は糖分を常に好み、食べ物がなくなったときのために脂肪分を貯め込もうとするのだそうです。
とはいえ、今更文化文明を捨てて、自然の中に裸で戻れるわけもないので、ミスマッチがあることをしっかりと認識して、生きていくしかないんでしょうけどね。
内容とは関係ないのですが、元々学術論文で語られていたことを、一般人向けに書き直していることと、筆者ができる限り正確に説明しようとしているため、文章が冗長で長くなっているため、読んで内容を頭にたたき込むのに苦労しました。
読みながら、これを翻訳した人の苦労は如何ばかりかと思いながら。
でもキチンと誤魔化さずに書かれています。キチンと説明すると言うことがどれだけ大変なことか分かります。
何処かの国のマスゴミ連中が、何かというと「一言で言うとどういうことでしょうか?」と直ぐに聞くのだけど、そういう低能な質問する奴には理解できないもの、としか答えられんよね。
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