2018年1月19日金曜日

天下 家康伝 / 火坂 雅志





火坂氏の遺作が文庫化されました。
終わりの方が、ちょっと飛ばしていて、完結を急いだような雰囲気です。
本作完結後、すぐに入院されているようなので、ご自分の体調を考えて早めに切り上げたのかも知れません。
死期を悟られていたのでしょうか?

火坂氏は、あまり取り上げられない歴史上の人物を主人公にした小説が多いので、家康のように有名な人物をどのように描くのか興味深かったのですが、信長や秀吉と比べると地味な性格もあり、これまでの作品と同じような感じで描かれている気がします。
上下2巻の大作ですが、火坂氏の見事な筆運びに引き込まれ、あっという間に読み切ってしまいました。
いつも何故この文章がこんなにも読みやすく、小説の世界に引き込まれてしまうのか、不思議で仕方がないです。
この文章構成の秘訣を知りたいものです。

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