2019年3月17日日曜日

運び屋

運び屋公式サイト

クリント・イーストウッド監督・主演作品で、恐らくはこれが最後の主演作になるのではないかと思い、観て参りました。
アクション俳優としてデビューしたクリントさんも、歳を経る毎に演技力が増していき、今回の役柄なども見事に演じられていました。
娘さんが、娘役で出演されております。
なんか、実際の親子関係も役柄と同じような感じだったんじゃないかと思わされてしまいますが…どうなんでしょうか?
終わりの方で、クリントさん演じる主人公が、娘に「金でなんでも買えたが、時間だけは買えなかった」と、家族のために時間を取れなかったことを悔いて侘びるシーンがありますが、クリントさんの実生活でも同じようなことがあったんじゃないかという気がします。

事業に失敗した老人が、麻薬の運び屋に足を染めてしまったという、実際にあった事件を元に制作されたそうですが、米国の資本主義・自由主義の陰の部分を露わにした作品でもあります。
まあ滅多にあることではないから、話題にもなり、メキシカン・ギャングも主人公を重宝したんでしょうけどね。
近い将来、日本もお金に困った老人が、悪の道に足を踏み込むことが出て来る可能性は高いですよね。
それはともかく、運び屋を逮捕して裁判にかけるシーンは出て来たけど、その運び屋を雇った連中と組織を挙げるシーンがなかったんですが、そのまま組織は残って別の運び屋を探して商売を続けているんでしょうかね?
だとしたら、麻薬取締官が実績を揚げるために、捕まえやすい老人を犠牲にしただけってことになりますが。
でなかったら、「バリー・シール」みたいに、政府組織に利用されて捨てられたのと同じようなことなんじゃないかな?

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