カバー裏の「高田 崇史の本」で毒草師シリーズと並んで表記されていて、冒頭の方で毒草師の名前が出ていたので、本書もそうかと思ったらQ.E.D.シリーズの外伝でした。
高田氏ならではの切り口で、邪馬台国と卑弥呼の謎、古事記と天照大神の謎を解かれています。
天の岩戸が鍵になっているのですが、ここの場面で私も子供の頃から疑問に思っていた「力の強い手力雄がやっとのことで開けた岩戸を、天照大神はどうやって開け閉めしたんだろう?」という疑問への回答が本書にはありました。
それもあり得るなと思います。
「天照」と書いて「あまてる」と読む場合と「あまてらす」と読む場合があって、「あまてる」は男神で「あまてらす」は女神です。
そこを日本書記と古事記は、意図的なのか意図せずなのか、混同してなし崩し的に「天照大神」は「あまてらすおおみかみ」という女神ということにしています。
でも記紀には女神であるとははっきりとは書かれていないそうなので、後世の学者さんが思い込みで女神ということにしちゃったんでしょうね。
天皇家の祖先の大元が女神なら、男系のみ皇位を継承できる、というのが意味のないものになりますし。
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