観測による結果についてよりも、数学的な考察に基づいて、宇宙が無限だったらなっているはずの姿を考え、それが観測結果に沿っているかどうかを検証して、宇宙が無限である可能性を探るという感じですね。
分かりやすく説明されているのですが、元々の問題がかなり難解なものなので、理解するのにはそれなりの基礎知識と素養が必要ですね。
オルバースのパラドックスというのがあるのですが、ン十年前に読んだSF小説に出て来て、以来宇宙が灼熱地獄でないのは何故か?ということに悩んでいたんですが、この本を読んで解決しました。
そのSF小説では、観測できる星の明るさを全部足したら宇宙は灼熱地獄になるはず、とあったのですが、それは嘘で、灼熱地獄になるためには星の数が全く足りない、というのが実際の結果だそうです。
小説だから、そういう嘘の前提を持ってきたのか、単に作者が勘違いしたのか、或いは作者が参照した論文ではそうなっていたのか、どれかは不明ですけどね。
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