2020年8月11日火曜日
三体Ⅱ 黒暗森林(上・下)/ 劉 慈欣
中華人民共和国のSF作家による話題の書。その続編です。
ん〜、何というか、話題になるのは理解できる反面、ストーリーにしてもプロットにしても、何か練れてないよなぁという感じがあるんですよね。
文章がぎこちないのは、翻訳文だと英語圏作品でもあるので、作者のせいというよりは、翻訳という言葉の壁の限界のせいだとは思いますが。
アイデアはいいけど、それを小説にするときの組み立て方が、まだまだな気がします。
世間の評論を見ていると、そういうことを書いている人は全然いないけど。
宇宙の広さを説明する箇所があるのですが、世間一般の人が感覚として理解できていない太陽系の広さを、作者は何とか説明しようとしていますね。
たぶん、これでも感覚的に分からない人が殆どでしょうけど。
宇宙がどれくらい広いか。
以前流行った妄言に「太陽系の惑星が直列に並ぶと、それら惑星の引力が合わさって多大な引力が地球に襲いかかり、天変地異が起こる」というのがあるのですが、これなんかが宇宙の広さを丸っきり分かってない典型ですね。
各惑星の質量と太陽からの距離は、公開されたデータがあるんだから、それを元にちょっと計算すれば、どのくらいの引力が地球に掛かるかは直ぐに分かるんですけどね。
それくらいの計算をやってから言ってくれないかい?って感じです。
ま、それはさておき、最後のどでん返しは…まあいいんだけどね。
ちょっとなんかなぁ、と個人的には思いました。
ここまで引っ張っておいて、それかい!って感じです。
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