2年程前に発刊されていたのですが、今になって店頭にあるのをみて知りました。
私は
加治氏の著作は好きで、ちょくちょく読んでいるのですが、世間的には今一つ評判がよくないのか、書評には出て来ないし、店頭でも山積みになっていることも滅多にありません。
世の中で「常識」とか「定説」とされていることから、かけ離れた説を説かれるので、これが広まると困る人が多いんですかねぇ。
所謂「トンでも」系とは一線を画していて、非常に緻密な考察と推理に基づいて説を導き出されており、突っ込むところが殆どなく、ただ感服するしかないと思うんですが。
さて、本書では、秀吉と家康により隠蔽された織田信長の姿や、戦国末期の日本の状況を暴かれています。
この時期の日本が置かれた状況というのは、欧州や亜細亜全体の状況を正しく把握していないと理解できないのです。
が、日本の歴史学は、世界史と日本史が分断されているため、日本史専門の方は大陸や半島は気にしても、東南アジアや欧州は一切気にしないようになっているらしいです。
そうなると日本に火縄銃が伝来した経緯も、その後の普及も、ちゃんと理解できないんですけどね。
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