2021年10月23日土曜日

世界を救うmRNAワクチンの開発者 カタリン・カリコ / 増田 ユリヤ

この本はmRNAワクチンについては、ほとんど解説はされていません。基本的なことは説明されていますが、本書の目的ではありません。
あくまでも、mRNAワクチンを開発したカリコさんの半生を綴ったものです。

mRNAワクチンというのは、新型コロナのために突然出て来たように思われていますが、40年以上に亘るカリコさんの並々ならぬ苦労の末に生まれて来たもので、実に上手いタイミングで実用化できたものだなと思います。

mRNAワクチンに使われているmRNAに関する技術は、遺伝子編集やiPS細胞生成などでも使われていて、今後益々使われていくことになるはずです。
ワクチンを接種して、重大な障害を生じられた方や亡くなられた方には気の毒だと思いますが、病毒性最近やウィルスを予防するにはワクチンしかなく、変異を繰り返すウィルスに対抗するスピードでワクチンを開発するとなると、現状もこの先100年くらいも、スーパーコンピューターの遺伝子解析に基づいて設計されるmRNAワクチンくらいしかありません。
恐らく、今後のワクチンはすべてmRNAワクチンになると思います。
今までの、生ワクチンとか不活性ワクチンは、効果も低く、重篤な副作用の危険性も高いからです。
mRNAワクチンの危険性は否定できませんが、今までのワクチンの危険性も忘れるべきではないです。


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