似たようなタイトルで戦国十二刻 終わりのときというのがありますが、同じようなアイデアで戦国時代の始まりのときを描いた短編集です。
終わりが先で、始まりが後から出てくるというのも面白いですけどね。
木下昌輝氏は、現時点で一番面白い歴史小説を矢継ぎ早に発表されている、期待の作家だと思います。
時代考証の念密さは、他の歴史小説家にはなかなかないものだと思っています。
史実を元に、よくこれだけのアイデアを考えつけるなという斬新なストーリー。
にもかかわらず、史実との整合性が非常に高くとれていて、思わずこれが真実なのではないか?と思わされてしまう手腕は抜群です。
本書の各編どれも、うーむ確かにありえるかも、と唸りながら読ませて戴きました。
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