日本人が漢字を学ぶときは、ひらがなカタカナで音を学び、それを使って漢字の読み方を習っていきます。簡易な表音文字を持たない歴代の大陸国家は、一体どうやって子供に漢字を教えたんだろうと不思議だったのですが、この本を読んで古代中国の教育ってひでえと思いました。
逆に言えば、唐時代に日本から官僚制度を学びに行った阿倍仲麻呂が、官僚試験に一発で合格できたのも日本語での漢字/漢文教育が非常に有利に働いていたからだと、ようやく納得できました。
現代でも中華人民共和国全体で共通した発音の言葉を持たない(所謂北京語とか広東語とかでも、方言が多くて漢字の読み音は地方でバラバラな)ので、漢文を正確に理解している中国人はいないとか。
だから論理的な思考も困難なんでしょうね。
日本語や西洋語を学んで、初めて漢文が理解できるようになるらしい。
漢文は所謂中国語ではない、ということを肝に銘じましょう。
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